自分らしく関わる場所(後編)

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自分らしく関わる場所

高須賀 桃子さん
明治学院大学 2017年卒業

ターニングポイント2・3

その後、私は学生スタッフを2回辞めているんです。高城さんには「家出」と言われていますが…(笑)

1回目は3年生の10月頃。アクションポートでの活動も一通り参加し2周目を迎え、私にとってアクションポートは居心地の良い場所になっていました。慣れてしまったがゆえに、「3年生でも相変わらずアクションポートにいる自分はこの環境に甘えているのでは?」と不安になっていました。

また、この2年間、2か月先までスケジュールが埋まっている状態で過ごしていたので、もっと自分のために時間を使ってみたくもなりました。周りの子達がそれぞれの活動をひと段落させて、自分のやりたいことに時間を使っていたことも影響しています。 辞めていた時期は今まであまりやってこなかったこと、いわゆる「大学生」を満喫していました。ですが、好きなことばかりした結果、この生活では私は満足できないと分かり、3年生の1月にまたアクションポートに戻りました

2回目に辞めたのはその後すぐ、4年生になる直前でした。 就活とアクションポートの活動とを両立してやり切れる自信が無く、3年生を区切りとして学生スタッフを辞めました。 就活中は人と話す機会が極端に減ってしまい、息抜きとしてアクションポートに「手伝い」という体で来ていました。 辞めた後、高城さんに「もう一度学生スタッフをやらないか」とお話を頂いたときも、必要とされることに甘えすぎたくなかったので断るつもりでした。けれど、自分でも沢山考えて「アクションポートを甘えられる場所にしてもいいのかな」と思えるようになったんです。 また、後輩が学生スタッフに戻ると聞いて「一人でやらせたくない」「一緒に見守ってあげたい」という責任感が顔を出しました。2年間関わってきたけれど、4年生になって見える景色は絶対に違う、どんなものか見たいと興味も沸きました。そして、再び学生スタッフに戻って今に至ります。

アクションポートに関わってここが変わりました

アクションポートにいると、かっこ悪いところばかり見せてしまいます。行き詰まってボロボロ泣いたり、怒ったり。かっこ悪い部分も出せてしまえるし、認めてもらえます

また、地域の人たちが本当に皆さん優しくあたたかく接してくれます。アクションポートに関わったことで、それまで縁がなかった地域の施設や沢山の方々と出会えました。地域の方には、半年ぐらい顔を出せなかった時でも「よく来てくれたね~!」と歓迎して頂けます。

最初は「アクションポートの高須賀さん」として知り合っても、どんどん距離が縮まって「ももちゃん」と呼んでもらえる。肩書きや建前を全て取り外して、私自身にたどり着いてくれて、受け入れてくれる。そういったあたたかな人間関係がとても嬉しいです。

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毎月お手伝いしていた「盆栽カフェ」いつも暖かく迎えてくれました 地域の方々との暖かい繋がりが大好きでした

アクションポートに関わる前の私は、外でうまく立ち回れない自分が嫌いでした。

そんな自分を好きになりたくて、自分を追い込むような形で新しい環境(アクションポート)で活動し始めました。自分がやりたいこと・ありたい姿に向かってまっすぐに、自分のために活動していました。 それが3度目に学生スタッフとして戻ってきたとき、初めて「自分のためではなくアクションポートのために何かしたい」と思ったんです。

4年生になり私にとってアクションポートって何だろうと改めて考えてみたら、「感謝したい場所」になっていました。 アクションポートでの経験を経て、自分を認めてあげようという気持ちになれました。「自分を見せていい」と思えるようになってからの活動は全くもやもやしないし苦しくなくて、気の持ち様なんだと気づきました。誰かのためと思うと自分も楽しく活動できるし、アクションポートのためにもなる。ずっともやもやし続けていた変な責任感から解放されました。 その時の自分や周りの環境によってその人にとってのアクションポートの立ち位置は変わってくると思います。一回辞めたら終わり、卒業したら終わりではなく、また気が向いたら来たら良い。私にとってアクションポートは、特別な場所ではなく「当たり前」の居場所になりました。

APYに関わろうとしている学生のみんなへ

・結果ではなく過程も大切に見てほしい

ずっと結果を求めていて、できた・できなかったで一喜一憂していたけれど、たとえできていなくてもそれまでの過程を見るとたしかに頑張っていた軌跡があります。そこを自分自身で見つけてあげてほしいです。

・自分へのハードルはもっと下げて大丈夫。

私は、ここにいきたい!こうなりたい!と思う理想を高く設定しすぎて、そこに辿り着けない自分を許せませんでした。目標を下げる必要はないけれど、突然目の前に出てきた垂直な崖の上に目標があると思わないでほしいです。もっとゆるやかな坂道の先に目標があると思って、ゆっくりでもゴールに向かっている今の自分を大事に、評価してあげてほしいです。

・自分に楽しく。

まずはその気持ちを持って新しいことを始めてみてください♪


編集後記

アクションポートの活動の中で何度もターニングポイントを迎えたという高須賀さん。
ターニングポイントは、乗り越えてしまえば「ターニングポイント」と呼べますが、まさに向かい合う当事者にとっては目の前にそびえ立つ大きな壁です。
乗り越えるには、自分自身で先に進む道を選ばなくてはいけません。
アクションポートでの3年間、高須賀さんは一つひとつ、時には「どうしてそんなことまで?」と思うような小さなことでも丁寧に悩み抜き、その度に自分なりの答えを見つけながら歩んできました。
自分で決断することがあまりなく、自分に自信がなかった高須賀さんだからこそ、「行き詰まっている現状を何とかしたい!自分を変えたい!」と問題に真正面から向き合い、ひたむきになれたのだと思います。
アクションポートを辞めては戻り…を繰り返したと聞くと心変わりが激しいように思いますが、高須賀さんはむしろその逆です。一度決めたことを貫き通す性格だからこそ、「今のままではいけない」「自分で決めた場所で挑戦したい」と自分の意思で新しい環境へ飛び出し続けています。(今井 由莉)

>>>自分らしく関わる場所(前編)はこちら